RAIZAP流 教師2.0への道 〜筋トレ×読書×教師で面白さにコミット!〜

10年目の小学校教師(体育主任8年目)(3.5.5.6.2.3.5.6.5.6) で専門は体育。筋トレ×読書×教師でレアカード目指します。効率的に仕事を進めつつも『面白さ』にコミットしていく!教師1.0からの教師2.0!!を目指すブログです。

Vol.10 価値観をアップデート! タテの関係のスタートではなく、ヨコの関係からのスタートへ 後編

「タテの関係」の学級経営が成り立たなくなる原因や背景を

前編では自分なりに考察した。

 

そして後編では、「ヨコの関係」でつながることの良さを

自分なりの言葉で伝えていけたらと思う。

はじめに言うが「タテの関係」を全否定しているのではない。

 

いじめ問題や暴力など「タテ」で厳しく指導していかなければならないときがある。

 

それでもまずは

「ヨコの関係」をスタートにしてつながる必要がある。

 

結論を先に言うなら

 

①信頼関係を作る言葉のキャッチボールを「ヨコ」からスモールステップで!

 

②基本は「ヨコ」。「ヨコ」から「ナナメ」、時には「タテ」

 

 

なんのこっちゃと思った人が多いと思うのでこれを説明していく。

 

自分は子どもと教師が関係(信頼関係も含む)を作っていく上で重要なものが

子どもとのかかわりであると考える。

 

それは授業であったり、何気ない会話だったり、指導や指示だったりする。

 

そこには必ずといっていいほど「言葉」を介している。

 

ここでいう「言葉」とは、

ただの言語という意味ではなく、

態度や感情も乗せたものだと解釈してほしい。

 

人と人との会話を

「言葉のキャッチボール」で例えることもある。

 

そんな言葉のキャッチボールを教師は子どもたちと繰り返しながら日々を過ごしている。

 

そこで

子どもたちに舐められないようにと

 

最初に

上から強く厳しく指導する

 

これが「タテの関係」でもあるのだけど

 

 

それがマズいのが、

キャッチボールで例えると

初めから高い位置から投げられたボール(言葉)を

子どもが本当にキャッチできるかどうかということ。

 

実際のイメージで言えば校舎の2階や3階の窓やベランダから投げられたボールを下にいる子どもがキャッチするということ。

 

上を見上げている時点で、キャッチする態勢として不安定である。

距離があるため予測もつきづらい。

 

例え軽く投げたとしても、そもそも高さがある分、ボール(言葉)は加速していく。

中には屋上から投げる教師もいるかもしれないし、

「期待」という言葉を盾にして、全力で投げる教師もいるかもしれない。

 

そんなボール(言葉)を

とれる子どもなんてなかなかいない

 

ましてや

信頼関係もまだできていない状態で。

 

もしかしたら当たってケガをしてしまうかもしれない

という恐怖心さえ抱いているだろう。

 

とれない状態が続くと、そのボール(言葉)をとることを

子どもたちはあきらめてしまうかもしれない。

 

よくないことはまだある。

まだ肩の弱い(成長途中)の子どもたちが、

そんな高いところにボール(言葉)を投げ返せるかどうかということ。

 

教師は届かないボール(言葉)を拾いにいくこともせずに、

 

また新たなボール(言葉)を投げ続ける。

 

とれないのを子どものせいにして。

 

自分たちだって、信頼関係のない人が投げる140~150キロのボールを捕ろうとは思わないはずだ。

 

キャッチボールをあきらめた先にあるのは、各々が好きなことをする秩序のない世界。

教師はボール(言葉)を投げ続けるが、それは無残にも転がってしまっている。

 

もちろん子どもたちは、その転がったボール(言葉)に見向きもしない。

 

この状態が

学級崩壊なのかもしれない。

 

 

そこで

「ヨコの関係」である。

 

キャッチボールを「ヨコ」から始める。

 

はじめはヨコ(目の前)に立って、ボール(言葉)をひょいって投げてやる。

 

場合によっては、

すぐ真横に立って手渡しから始めてもいいと思っている。

 

子どもたちは距離が近いから安心するし、

すぐにそのボール(言葉)を返すことができる。

 

返したボール(言葉)から子どもの様子や状態を判断し、

 

教師は次に投げるボール(言葉)を調整することもできる。

 

何度も繰り返せば、キャッチボールが成功する達成感により、

信頼関係が生まれる。

 

信頼関係ができれば、徐々に距離を離してもキャッチできるし、投げ返せるように肩も強くなってくる。

 

誤解のないように言っておくが、

授業や指導の場面においてずっとヨコ(隣や目の前)にいて

優しいボール(言葉)を投げ続けることはプラスではない。

 

子どもたちを成長させることが教師の使命の一つでもあるからだ。

 

だからこそのスモールステップである。

 

 

「ヨコ」から「ナナメ」

そして時には問答無用で

「タテ」でボールを投げ分けることも必要だ。

 

だけど信頼関係があれば、

普段からスモールステップで少しずつ慣れておけば、

その時にうまくキャッチできなくても諦めることはないし、またチャレンジしてくれる。

 

だから「ヨコ」からスタートするのだ。

 

そして

慣れてきたけれど

「ナナメ」「タテ」でうまくいかないときは、

 

また「ヨコ」にもどってあげる

距離を縮めてみる

ボール(言葉)のスピードを変えてあげる

 

これはいわゆる

「支援」 

とも呼べるのではないだろうか。

 

 

どれだけ

キャッチボールが成立する距離をのばせたか

それが

成長のバロメータにもなる。

 

それは子どもだけではなく教師自身にも。

 

何気ないときには「ヨコ」にもどってあげる。

安心できる場所でこそ、子どもたちはのびのびと成長していけるのだから。

 

そして「ヨコ」にいるからこそ、子どもたちは教師の魅力に気づける。

 

もしかしたら「ヨコ」に並んだときに

子どもを惹きつける魅力の自信がないと

「タテの関係」に頼り、自分を凄く見せようと

本能的に思ってしまう教師もいるかもしれないとも考えてしまう。

 

 

 

この記事を読んでいる人には

「ヨコの関係」友達先生というような言葉で揶揄したり、

ちょっと拒否反応があったりする人もいるかもしない。

 

自分もそうだった。

 

しかし、あくまでこれは一つの手段であるし、

目的に達成するにあたって有効であれば、その価値に気づいてほしい。

 

どんなに教師という権威を守ろうとしても、

子どもが成長しなかったり、

学級崩壊を起こしてしまったりしたら元も子もないのではないだろうか。

むしろ、その結果が教師という権威をガタ落ちさせてしまうのでは。

 

 

自分が担任していた子どもで、

かなり厳しい家庭環境のため

精神的に不安定で素直になれず、

言葉遣いも荒く問題行動やトラブルばかり起こす児童がいた。

 

その子に対して

 

「そんな言葉づかいはいけません!」

「何やってるの!」

「何度言ったらわかるの?」

 

今までの担任は「タテの関係」で抑えようとしていた。

聞くはずもない。

キャッチする気もない子どもに上から

ボール(言葉)を投げ続けているだけなのだから

 

もはや

教師というものを信頼していない

その児童。

 

じゃ、何を自分はしたか?

 

まず友達みたいな感じでもいいから、

キャッチボールができるくらい仲良くなろうと思った。

 

そして

ボール(言葉)を投げて、返してくれる関係をつくろうと思い「ヨコ」に立った。

もちろん、その児童は嫌そうな顔をする。

 

その児童のとれそうなボール(好きな話題)を調べ、徹底的に近づいて渡した。

その子は「ヨコ」にいる至近距離の自分に

汚くて厳しいボール(言葉)を全力で投げつける。

 

でも、必死でそれをとりにいった。

少々のケガなんか恐れない。

 

ただ汚くとも厳しくとも

投げ返してくれることに喜びや達成感を感じながら。

 

それを繰り返すうちに

だんだん離れた距離のキャッチボールもできるようになった。

 

もちろん

時には「ナナメ」や「タテ」で指導することもあった。

 

結果、自分に対してタメ口など、言葉遣いは中々直らなかったものの、授業中には少しだが丁寧な言葉づかいができるようになり、

問題行動・トラブルの数は激減した。

 

もちろん家庭環境に問題があるため難しいところもあったのだが。。

 

しかし

この変化を「友達先生だから」で片づけるのか?

これはプラスではないのか?成長じゃないのか?

正しい言葉づかいだけを成長の判断基準にしていいのか?

 

もちろんすべての子どもに当てはめるのは危険だし、

(※もちろん他の児童へ十分に配慮もして学級経営した。)

 

「ヨコ」のつもりが逆に子どもが「タテ」になってしまい

教師より上に立ってしまっては意味がない。

 

 

だからこそ「ヨコ」に立つ教師は

常に自分を高め続ける必要もあるし、

子どもの投げるボール(言葉)

しっかりキャッチする余裕も必要だ。

 

こんな経験から

教師は

キャッチボールを通して

子どもとともに成長する仲間

と言えるのではないかと自分は考える。

 

 

もしかしたら

そんな「ヨコの関係」をスタートにして

子どもとつながる教師

これからのスタンダードになるかもしれない。

 

 

 

長文ですが、

お付き合いいただきありがとうございました。

 

あくまで自分の考えです。

 

これを強要するつもりはありません。

 

目の前の子どもたちと

楽しくキャッチボールをしながら

一緒に僕らも成長していきましょう!